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母子健康手帳の活用のお願い
平成18年11月6日
会員各位
一般社団法人日本小児歯科学会
理事長 土屋 友幸
現在、本学会では、母子健康手帳の改訂に伴い、1歳6か月および3歳児健康診査の健診票や歯科の内容に関して変更・追加等の検討を行っております。
母子健康手帳は、主に市町村が行っている1歳6か月および3歳児健康診査結果の内容を記載するページの他に、1歳、2歳、4歳、5歳、6歳等での「保護者の記録」の記入や歯科医が歯式、口腔内所見等を記載する欄があります。また、それ以外の時期でも歯式と簡単な口腔内の状態を記載できるよう1ページ設けられております。しかしながら、1歳6か月および3歳児健康診査以外、歯科医院等で母子健康手帳が充分に活用されていないように思われます。
会員の中には、個人的に「歯の健康手帳」として、より詳しい内容を網羅した手帳を作成、配布され活用されている先生もおられるようです。しかし、公的なものとしての母子健康手帳は、国としてもやはり重要な位置付けがされています。母子健康手帳は、将来的には全ての国民に対して「生涯健康手帳」として個人の健康管理の重要な資料として生涯を通じた活用も検討されているようです。その中で、歯科の項目や内容が大幅に削除されることは大変重大な問題だと考えています。
母子健康手帳は、両親にとって大切なお子様の成長の記録帳です。そこで、保護者の方がお子様の歯と口腔の健康に関心を持っていただくためにも、私たち小児歯科学会員が、まず,初診時の医療面接での活用や,定期健診等で来院されたお子様の口腔状況を記載し、口腔内の成長や治療の記録として利用するなど、率先して母子健康手帳を活用していただき、子どもたちの健康にとっていかに口腔の保健が重要かを国民,医療関係者および行政関係者にアピールしていかなければならないと考えています。本学会では診療室や受付などに掲示するためのポスターを用意し、各地方会単位で配布させて頂きますので、ポスターを是非利用して頂くようお願い致します。また、実際に活用される場合の不備な点は本学会としても改善に向けての要望をしたいと考えていますので、ご意見をお寄せいただきたいと存じます。
何卒,以上の趣旨をご理解いただき会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。