学会からの提言

これからの小児歯科保健のあり方について

4.小児歯科保健を担う歯科衛生士の現状と課題および対策

【現状と課題】

歯科医師と異なり、歯科衛生士の場合には、保健指導や予防業務が主体となるため、様々な場面での活躍が期待されているが、まだ全国の保健センターや保健所において歯科衛生士が配置されていないところが多い状況にある。

しかも少子高齢社会では、どうしても高齢者や要介護者への対応に追われることが多くなるため、小児に対する歯科衛生士の対応はさらに少なくなってくることが懸念される。

歯科医院における歯科衛生士の就業状況を見ると、全国的にはまだ歯科衛生士の数が不足しており、今後高齢者の口腔ケアに関心を持つ歯科衛生士も増加すると思われ、小児歯科へ勤務する歯科衛生士の減少が危惧される。8020推進のためには、小児期からの歯科保健の推進が重要であり、その担い手である歯科衛生士の育成が急務である。

【対策】

ア.
国民の歯科保健の向上のためには、小児期からの対応が重要であり、そのためには各保健センターや保健所に歯科衛生士の配置が必要である
今後の高齢社会への対応のためだけではなく、小児対応の歯科衛生士の配置が望まれる
イ.
予防と保健指導が重要である小児期での歯科保健の充実のために、個々の保健センターや診療所レベルだけの対応ではなく、歯科衛生士会等を通じて、歯科医師会や大学との連携協力体制を確立していくことが必要である
ウ.
日本小児歯科学会の会員となり、認定歯科衛生士の資格が取れるよう努力する
エ.
歯科衛生士は結婚後退職することが多く、折角保健指導や予防処置の技量を習得しても、将来的には活かしきれてない場合が多く見られる
子育て終了後復職できる体制を構築する必要がある