学会からの提言
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- 学会からの提言
- これからの小児歯科保健のあり方について
- 小児歯科保健向上のための医科および関係業種の人々との連携の現状と課題および対策
これからの小児歯科保健のあり方について
- はじめに
- 1.小児歯科保健を推進する制度・組織の現状と課題および対策
- 2.各ライフステージにおける現状と課題および対策
- 3.小児歯科保健を担う歯科医師の現状と課題および対策
- 4.小児歯科保健を担う歯科衛生士の現状と課題および対策
- 5.小児歯科保健向上のための国民の意識の現状と課題および対策
- 6.小児歯科保健向上のための医科および関係業種の人々との連携の現状と課題および対策
- まとめ
6.小児歯科保健向上のための医科および関係業種の人々との連携の現状と課題および対策
【現状と課題】
今日までの歯科保健活動は、歯科単独で実施している場合が多く、小児歯科もその例外ではないようである。しかしながら、むし歯予防のためのフッ化物洗口を推進していく場合でも、医師や薬剤師をはじめとする関係業種の人々とも協力していくことが必要である。
これからの幅広い小児歯科保健の推進のためには、子どもの口腔機能や発達面での指導やメンタル面、子どものおかれている環境に配慮した指導を実施していくことが求められており、小児科の医師や看護師、薬剤師、さらには理学療法士、作業療法士、言語療法士、保育師、保健師等の様々な関係業種の人々からの情報提供や協力が不可欠になってきている。しかしながら、現状はまだ組織的な連携には至っておらず、個々の歯科医師の個人的な繋がりによる連携が中心となっている。
【対策】
- ア. 現状の個々の歯科医師の能力と人脈だけでなく、全国および各地域における歯科医師会や大学を中心に様々な業種の団体同士の連携協力体制システムを構築する
- イ. 医科との協力により、医科の乳幼児健診や法的整備に歯科も加わり検討していく
- ウ. 他業種の組織・団体との協力により、関連する協議会や研修会等に小児の歯科保健の代表も積極的に参加していく