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学会からの提言

小児におけるラバーダム防湿法の使用について

平成 30 年 1 月 17 日

ラバーダム防湿法は、薄いゴムシートに小さな穴を開けて、その部分から歯を露出させて歯科治療を行う方法です。本法は、全国の大学病院の小児歯科や、小児歯科専門の医療機関では、小児のむし歯治療等において使用されています。
ラバーダム防湿法を使用した場合、治療中に薬液や切削片が口腔内へ侵入するのを防ぎ、また術野への唾液や細菌の侵入を防ぐことによって、清潔な状態を保ち、治療精度を向上させることが可能となります。また、治療用器具の吸引、誤嚥防止や術野の明示および器具の操作性向上による治療時間の短縮、切削器具などや薬液などからの軟組織の保護が期待できます。
さらに、ラバーダム防湿法は、治療中の気道、呼吸への影響はほとんどなく、さまざまな臨床研究においてその安全性が証明されております。
小児の歯科臨床において、ラバーダム防湿法は安全で良質な医療を提供するために必要不可欠な処置と言えます。

公益社団法人 日本小児歯科学会

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